TSFゲーム製作所「シレンスキー」

 

作品中のTS女性の特徴(2020年3月18日)

 シレンスキーの製作ゲームにおける「TS女性(女体化した元男性)」の特徴について、解説しています。 キャラクターについて不可解な点等ありましたら、こちらを参照してみてください。

  

1.まず男性に戻ろうとする

 いきなり「女性化」を受け入れるのは主人公の役割ではありません。

 何か本来目的があって旅の途中だったり仕事の途中だったりに、不本意に女体化するわけですが、 その本来の目的そっちのけで男性に戻ることを第一に考えて行動します。

 その間に、本来の目的についてライバルに先を越されたり、機会を失ってしまったりする上に、 男性にも戻れない、そして精神の女性化に抗えないという、だいたいすべて失う結末に終わります。

 何事においても「目的」は重要です。 会社には「経営理念」という目的があり、就活では「就職活動の軸」という将来に対するビジョンが求められます。 「目的」をいったん見失うと、それに向かって努力を続けている人に一気に差を開けられるものです。

 ですが、女体化した男性はそんな場合ではないほどにパニックに陥ります。 冷静な判断力を欠き、本来の目的を忘れ、男性に戻ることに目的が入れ替わります。 まあ、そりゃ当然ですよね。

 だからこそ「本来の目的」はだいたい1人では実現できないストーリーになりがちです。

 

2.精神の女性化が早い

 「女体化!即女性化!」ということはありませんが、数日~数週間で精神の女性化がかなり進行します。

 これは「脳の構造が男女で異なる」点に由来しています。

 男性脳の場合は「自らが生み出す価値」を重視するのですが、女性脳の場合は「自分自身の価値」を重視します。 これは、理性感情のバランスによるもので、感情面の支配が強い脳では、 「承認欲求」が強く出ると考えています。

 要するに、ほめられる可愛がられることに対する喜びの感情が、 女体化によって強まることで、周囲の求める「女性らしさ」に自然と適応していってしまうというわけです。

 一般女性がレディースファッションやメイクをしながら「男のためにやってるわけではない」と主張するのと同じように、 シレンスキーのTS女性女性化しているつもりはありません。 しかし、「どうすれば周囲に良い反応をしてもらえるか」を女体が勝手に覚えていくというわけです。

 

TS女性特有の劣等感

 人間は自分の性別に誇りを持っているものです。 男性にとって「女々しい」は屈辱的な言葉であり、女性にとって「(肉体的に)たくましい」は耐えがたい侮辱です。

 それがTS女性劣等感を抱かせます。

 女体化すると身長や筋肉量が落ちて、「身体のサイズ感」として「男性」との違いが顕著に現れます。 TS女性は自分の失った男体を意識させられ、「男のまま生きている人」をうらやましく思います。 そして、それがほしくなります。

 さらにたたみかけるように、男性はTS女性を女性扱いします。 当初は屈辱的に思うのですが、だんだん慣れてきます。

 それが「自分は女なんだ」という自己認識を強める結果となり、 精神の女性化に拍車をかけるというわけです。

 

3.筋肉量の著しい低下

 男女の身体の違いで「筋肉量」が挙げられるのはもちろんですが、 シレンスキーはその落差を非常に重視しているため、元は力持ちの男性がTSさせられがちです。

 筋肉量の低下で剣が振れなくなったり、アドレナリンの減少によって自信を失ったり、 それが「意思決定の遅さ・できない」につながるなど精神面にも影響を与えます。 現実には起こりえない「急激な筋肉量の低下」はそんな風になるのではないかと思います。

 作品中の全TS女性が酒に弱いのも、弱いというよりは筋肉量の減少を無視して、 男だったころと同じ速度で飲むために女体でのアルコールの限界を突破してしまうというものです。

 現実には「女性は酒に弱い」ということはありません。むしろ、シレンスキーより酒に弱い女性に出会ったことがありません。 ですが、TS女性はアルコール分解能力が落ちているのに気づかないので、酔っ払ってしまいます。

 

4.最終的に諦める

 当初は「自分を女にした者を敵」として認識するわけですが、 女体化によって戦闘能力が落ち、加えて闘争本能も弱まっていきます。

 さらには女体化後に手に入れた仲間や生活があり、そちらを手放したくなくなっていきます

 当初の「男に戻りたい」という勢いに乗ったまま、惰性で戦いを続けるのですが、 「勝てない」「戻れない」ことが確定するとあっさり諦めます。

 これは「悩んでも仕方がない」という事情もありますが、女性としての生活に適応し、 その楽しさを覚えてしまったがために「男にこだわる理由が弱くなった」ことによります。


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著者:シレンスキー